■安藤(前・名古屋の会代表)のベトナム視察訪問記

今回、公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパンの理事として、ベトナム・ライチャウ省での2年間にわたる少数民族の若者の収入向上事業の成果を視察し、若者たちと交流できる機会を得ました。その内容を下記に報告させていただきます。

■視察の目的

・ライチャウ省における少数民族の若者の収入向上事業のモニタリング
・プラン・スポンサーシップ資金で実施する活動の視察およびチャイルドとの交流
・現地が抱えているプラン・スポンサーシップ活動の課題確認

■全体日程

9月17日(日)セントレアからハノイへ向け出発。ハノイで東京からの職員2名(冨田さん,塚本さん)と合流
9月18日(月)プラン・インターナショナル、ベトナム統括事務所で活動の説明や打ち合わせ実施
9月19日(火)ハノイからライチャウ省へ車での移動(約450km,8時間)
9月20日(水)① ライチャウ現地事務所スタッフとの打ち合わせ
② チャイルド2名とその家族との面会
③ 小学校でのプラン・スポンサーシップフェスティバルへの参加
9月21日(木)① 蜂蜜生産のユースグループとの交流(視察)
② ピーナッツ栽培を行う若者との交流
③ 養鶏を行う若者との交流
④ バナナチップスを製造販売するユースグループとの交流
9月22日(金)① 大豆を生産する若者との交流
② 研修センターにて貯蓄グループメンバーとの交流、貯蓄貸付活動の視察
③ ライチャウ現地事務所にて視察の振り返り
9月23日(土)ライチャウ省からハノイへ移動
9月24日(日)【休日】
9月25日(月)日本帰国


■プラン・インターナショナル、ベトナム統括事務所からライチャウ省へ

 9月17日(日)、私はセントレアから日本を発ち、ハノイにて東京からの職員2名(冨田さんと塚本さん)と合流しました。翌日、ハノイのベトナム統括事務所へ出向いたのですが、先方も緊張しているのではないかと思い、ベトナム語で「Xin chào(こんにちは)」とあいさつしたところ、一気にその場の雰囲気がほぐれ、スムーズなスタートを切れることができました。まずはベトナムにおけるプランの活動概要を説明いただき、続いて今回の視察の日程,内容の打ち合わせを実施しました。特に、現地2日目,3日目は少数民族の若者の収入向上事業のいくつかを視察するハードな日程ですが、楽しみの一つでもあります。
 なお、統括事務所はハノイのオフィス街のビルの一角にあり(ビル全体ではありません)、職員は50名で日本人スタッフは1名、石丸さん(女性)が駐在しています。今回の視察メンバーは、日本事務局からの3名とハノイ統括事務所の女性5名です。
 9月19日(火)、さっそく視察目的地のライチャウ省に向かったのですが、ハノイから車で約450km,所要時間は8時間と1日かけての長旅でした。

 

■ライチャウ省での視察

Ⅰ)ライチャウ現地事務所での説明会

 現地事務所スタッフは11名。スタッフとの打ち合わせでは、この地域の特徴を説明いただきました。ライチャウ省はベトナムの北西部に位置し中国と国境を接しています。少数民族が多く、ライチャウ省フォント―郡とシンホ郡の貧困率が55.5%と高いため、この地域の支援を行っています。住民の大半は農業を営んでいますが、変わりやすく厳しい天候や土地の高低差も大きく、さらに遠隔地でもあるため届く技術にも限界があり、収入が少ないのが現状です。そのような現状の中でも、プランの支援により学校へ通う子どもたちも増え、収入向上事業のほかにも早すぎる結婚問題や暴力問題の防止トレーニングにも取り組んでいます。外務省の日本NGO連携無償資金協力を活用し、蜂蜜製造,養鶏などの収入向上支援や動機付けを行っています(今回視察)。また、外務省資金3年目の事業として、地域の研修センターの建設も行いました。

Ⅱ)チャイルド2名とその家族との面会 

 ひとりは17歳の男子と母親です。スポンサーはフランス人とのことでした。仲の良い親子で、畑までは5kmもあるのですが、バイクに母を乗せて行くそうです。時々、母が歩いていくと片道1時間以上かかります。彼は家の手伝いや料理をよく作るそうで、将来は料理人になりたいという夢を語ってくれました。また、彼ももうじきチャイルドとしての登録を終了しますが、このコミュニティにチャイルドが増えたらよいなと思っています。
 もう一人は12歳の女の子と祖母(母親は都合つかず)とお話ししました。彼女のスポンサーは日本人ですが、新型コロナが流行してからスポンサーからの手紙が途絶えているのが気になっていました。とても恥ずかしがり屋だそうですが、質問にはしっかり答えてくれました。歌が大好きで、韓国4人組ガールズグループの「ブラックピンク」のファンと聞いた時には、すこし驚きました。このあとの若者たちとの交流でも感じましたが、スマホ,SNSの普及浸透には目を見張るものがあります。
 チャイルドたちは緊張しながらも素直に質問に答えてくれたと思います。2人にはお土産として、私の作ったまな板とお菓子を渡しました。

Ⅲ)小学校でのプラン・スポンサーシップフェスティバル

 チャイルド2名との面会の後、小学校で行われた「プラン・スポンサーシップフェスティバル」に参加しました。450人の児童と教師および保護者も参加するイベントで、私たちも多くの子どもたちと触れ合うことができ、楽しい時間が流れました。校庭では、子どもたちの踊りやクイズ大会、教師の歌なども披露されました。写真には民族衣装を着た女性がみえますが、日常的なことだそうです。民族衣装で農作業をすることもあるとか。私からは日本から持って行った廃材を活用した木製名札500枚と、小型プロジェクタと布製スクリーンを、プラン職員からはサッカーボール3個と日本の写真集を贈呈しました。特にプロジェクタはたいへん喜んでいただけました。名札はどんなふうに使ってもらえるかがとても楽しみです。
写真はフェスティバルの様子です。


Ⅳ)少数民族の若者の収入向上事業の視察

蜂蜜生産での収入向上
 9月21日(木)、今日から収入向上事業(トレーニング)に関する若者たちの活動を視察します。いずれも活動メンバーになりたいという希望者は多く、受講者を選定する必要があるようです。最初に訪れたのは蜂蜜加工生産に携わるユースグループ(7名)です。当初、養蜂は自然方式で丸太に巣を作られていたのですが、本トレーニングにより日本でも見られるような巣箱方式に変えたそうです。ハチの巣から蜂蜜を採るところを見学させていただきました。写真の金属製の筒体はプラン資金で購入した遠心分離機で、巣板を中に入れて高速で回すことで蜂蜜だけを分離し取り出すことができます。以前の丸太方式ではできなかった工程で、採蜜の作業効率も格段に向上しました。このほか、自動で瓶詰めする装置もプラン資金を活用しています。標高1000m以上の空気の澄んだところで採れる蜂蜜なので、とても良い蜂蜜だと思います。蜂蜜はプランのロゴがついたパッケージの瓶に詰めて売られています。トレーニング以前は採れた蜂蜜は自宅で消費していたそうですが、トレーニング後には市販できるようになり、年間収入は3,000~4,000万ドン(18~24万円)とのことです。


ピーナッツ栽培の収入向上
 次に訪れたのはピーナッツ栽培を行う農家の若者です。写真はその面会の様子。収入向上トレーニングに参加する前は、適当に種を蒔いていたのですが、参加後は種を一列に蒔くことや肥料を適正に与えることを学び、今は約5,000㎡の畑に10㎏の種を蒔くと250㎏のピーナッツが収穫できるようになり、500万ドン(3万円) で取引しているそうです。

養鶏での収入向上

 養鶏業を営む23歳の既婚女性との交流です。プランのトレーニングには2022年9月から23年2月まで参加しています。受講前は養鶏小屋が不衛生な状態で60~70%のひなが死んでしまう有様でしたが、衛生管理の必要性などのトレーニングを受け、受講後には25%までに抑えることができるようになりました。また、外務省資金で支給された孵化器(写真)があり、現在10名で共有しているそうです。

 



バナナチップス製造販売による収入向上 

 地元に自然に生えているバナナを活用したプロジェクトです。ユースメンバーは6名で全員女性、2023年2月から活動しています。現在は業者による販売ルートが50%、店頭販売が50%でかなりの人気商品のようで生産が追い付かないとも言っていました。現地では事前説明を聞いた後、乾燥バナナからチップスにしていく工程を見学させていただきました。装置はプラン資金ですが、製造方法はメンバーたちの工夫が凝らされており、特に味付けについてはかなり研究したとのことです。確かに、日本に持ち帰り、プラン名古屋の会メンバーの皆さんにもお配りしましたが、たいへん好評でした。私も今まで食べたバナナチップスの中で一番おいしいのではないかと思いました。子どもたちに袋のデザインをしてもらうなど工夫すれば、さらに販路拡大(収入向上)につながるものと思います。このような商品を日本でも販売できると良いですね。


大豆生産での収入向上

 翌9月22日(金)、視察の最終日。最初に大豆を生産する若者と交流しました。以前は大豆を適当に蒔いており、雑草も生えたままでしたが、トレーニングによって種の蒔き方も列状に土を盛って一列に蒔くよう変更し、天然肥料を与えることで生産量は大きく増加し、トレーニングの成果がみられました。

貯蓄貸付に関する活動視察

 最後に、プラン資金で建設された地域の研修センターにて貯蓄グループメンバーの貯蓄貸付に関する活動を視察しました。当日、村長があいさつに訪れましたが、同時に地元警察署長も立ち会われ、少し緊張しました。この地域では、政府に対する批判は即逮捕になると職員から忠告されましたが、署長は一応、形式的に来られたのではないかと思います(途中で退室されました)。貯蓄組合の活動を説明いただきましたが、まずベトナムは社会主義国なので、銀行にお金を預ける仕組みがないとのことです。ここでは、目標を個人では毎月1万ドン(約60円)、共同貯蓄では10万ドン(約600円)単位として集金し、お金が必要なメンバー個人,グループに貸付を行う仕組みになっています。この活動を通じ、共同のお金の扱い方やその責任感も学んでいるのだと思います。



■視察のまとめ・感想


 3日間の交流視察を終え、ライチャウ現地事務所にて振り返りを実施しました。プランの活動としては若者に収入向上の機会,ツールを提供することで動機付けし、あとは若者たちが自分たちで考え、改良し工夫していく姿を垣間見ることができたと思います。スマホの浸透でSNSをもっと収入向上に活用したいという考えは、私たちが想像した以上のものだったと思います。改善すべき点はあるものの、ベトナムの若者たちの前向きな姿には期待がもてるし、プランがさらにどのようなかたちで支援していくか、たいへん勉強になった視察であったと思います。ただ、反面、すべての子どもたちがこのような環境とは限らないこと、チャンスを与えられていない子どもたちもいることも現実として考えなければならないでしょう。このプロジェクトでは、参加者の半数以上を女性とし、ジェンダー平等の促進を目指しているとのことです。男性の参加者もいますが、今回の視察で出会ったユースクラブのメンバーは女性が多かったです。また、ライチャウ省のプランの職員から、この地域は出稼ぎに行く人もいると聞きました。このプロジェクトに参加した若者たちのように、地元に残り、収入を向上できることで、出稼ぎにいく人が減ることが望ましいと思いました。写真は振り返りミーティング風景と、お世話になった職員に私の使用していた「Ryo」の名札をプレゼントしたところ。



■ハノイへの移動


 9月23日(土)、ライチャウ省での視察を終え、ハノイへと戻るわけですが、途中のドライブインでとても素敵な偶然に遭遇しました(後述)。写真は移動途中の観光地サパにて、同行メンバーと最後の昼食をとったときの記念写真とサパの風景です。この辺りもまだまだ自然がいっぱいの環境です。実は、ベトナムに着いて最初に驚いたのは、空港の広さやハノイのビル群でした。また、街中には樹齢百年近い樹木が整然と共存していることでした。改めてベトナムの発展には感動しました(私たちの名古屋よりずっと都会?)。その夜、0時20分発の飛行機でハノイから日本に帰国しました。



■ハノイへの移動途中の偶然の出来事


 さて、前述のライチャウ省からハノイへと移動途中で遭遇した素敵な偶然について、最後に記しておきたいと思います。きっかけは、ドライブインで偶然、ハノイ職員が口にした日本人の名前でした。その名前を聞いた私は、もしかして、昔プランの日本事務局に勤務されていたことがあり、現在は大学で教鞭を取っておられる教授ではないかと思い、職員に話しかけました。すると、その方は職員の恩師であることが判明しました。また、偶然は重なるもので、私が今回の視察中に読もうと持参していったのが、その教授が執筆された本でした。職員に、ぜひ教授に手紙を書くことをお勧めしました。後日、教授からも職員宛にお返事が届き、飛び上がって喜んだそうです。全く偶然の出来事でしたが、このような仲介ができたことも私にとってのベトナム視察の大きな成果だったと考えています。

■番外編


 以下の写真は、ライチャウ省の宿泊先ホテルから見た風景、および頂いたベトナム料理です。右下は昆虫食で竹の中にいる幼虫をカラっと揚げたものですが、思いのほか美味しかったですよ。

以上

■「ワールド・コラボ・フェスタ2020」の主担当を終えて

2020年12月12日~2021年1月11日に開催された中部地域最大の国際フェスタ「ワールド・コラボ・フェスタ2020」の主担当を務められた神戸隆志さんのコラムがプラン・インターナショナル・ジャパンのホームページ(マイ・プラン・ページ→コラム→プラン支援者の会)に掲載されています。資料作成にあたっての苦労話などが書かれています。アクセスできない方のために、その内容を抜粋してご紹介します。

【最初は簡単に考えていたオンライン開催】
 これまでプラン名古屋の会は、ワールド・コラボ・フェスタ(WCF)に毎年参加してきました。2020年はコロナ禍の影響でリアルブースではなくオンラインWEB開催となったのですが、最初は簡単に考えていました。
【相当苦労することに・・・】
 これまでのWCFは写真やカタログ・冊子などを用いて来場者へ口頭でプランの活動や支援者となってからの楽しみなどを解説できたのですが、WEBでは口頭での解説ができないことに気がつきました。またWEBブースに出展できるデータも制限がありました。どうしたら閲覧者に伝えられるか悩みました。そこでメンバーと打合せし、プラン・インターナショナル・ジャパン事務局に動画上映用データをお願いし、展示物については、私が“プランの紹介”、HP制作担当者が“プラン名古屋の会の紹介”の資料を作成することに決めました。事務局には動画編集を快く引き受けていただき、たいへん助かりました。
 私が担当することになったプランの紹介データは、それまでにプラン事務局から提供いただいたデータやプランのウェブサイトの記事を参考に、一から作成しました。 “プラン・スポンサーシップの支援者になって出来る事”の資料は、私が人生で初めて作成したPowerPointデータです。苦労したのは、やはり、どうしたら読んでもらえるものになるかということ。メンバーから「写真等をうまく使って閲覧していて辛くないものを作るといい」等のアドバイスをいただき苦心しながらも作成することができました。

作成資料「支援者になって出来る事」の一部(チャイルドの成長と手紙)

【よかったこともありました】
 まずWEB開催となったことで、これまで中部地域限定のイベントだったWCFのPR対象エリアが格段に広がったことです。支援者の会がない地域の支援者の方々にも、プラン事務局からのメールやHP上の開催スケジュール等でプラン名古屋の会の活動を知ってもらえたのかなと思います。また苦労して作成した資料は、今後のプラン名古屋の会オリジナルのPR素材となりました。
【次回はリアル開催で!】
 今回初めてZoom以外のオンラインのイベントに参加しましたが、ほとんどのことが手探りで苦労も多かったです。しかし、コロナ禍が終結後にも使えそうなテーマや素材など得られるものもあり、とても大きな収穫があったように思います。ただやはりコロナ禍が収束したのちには、ディスタンス等気にせず皆さんと笑い合いたいですね。

■「ウガンダのシングルマザーが作るバッグが注目を集める訳」プラン静岡の会主催

 2020年11月15日、プラン静岡の会主催の題記のオンラインイベントに参加しましたので、情報展開します。静岡出身でウガンダで起業された仲本千津さんをゲストに迎えてのトークイベントで、太田代表の司会進行により、事前に寄せられた仲本さんへの参加者からの質問に答えるかたちで進められました。また、プラン事務局からウガンダでも活動経験のある道山さんも参加され、ウガンダでのプラン活動状況についてお話しされました。

詳しくは、https://www.planshizuoka.net/onlineevent   をご覧ください。

Youtube画面より

ここでは、仲本さんのお話で印象に残ったことをまとめてみました。
●ウガンダでの起業にも繋がる背景として、学生の頃から、社会へ関わり、教育を受けたからには社会に還元すべきという想いがあったそうです。
●現地に行って、日本人の価値観を押し付けることの無意味さを知らされたそうです。むしろ、責任追及(自分を責めることも含めて)よりもいかに問題解決するかを優先する考え方など現地の人たちから学んだことが多かったとのこと。
●失敗しても怒ることは必要ない、もそのひとつ。怒りは相手を委縮させるだけ。
●仲本さんの大切にしていることは「Follow My Hearts~自分のハートに正直に~」。今の自分がほんとうに在りたい姿なのか自問することも大切。
●マイノリティに一度身を置くこと(インターン,留学,旅行など)が、自分の視野を広げ将来を考えることに役に立つ。
等、貴重な経験をされた仲本さんからの生のことばは心に響きました。
 道山さんからはウガンダのプラン支援活動の1例として、新生児の命を守るシステムづくりの紹介がありました(ウガンダの新生児の死亡率は日本の約20倍)。また、かつてチャイルドだった女性が、誇りをもって、その施設建設現場で男性たちといっしょに働いている姿も印象的でした。
 以上、たいへん有意義なオンラインイベントでした。 

■プラン静岡の会とのZoom交流会

 8月2日、今年5月に立ち上がったプラン静岡の会とのZoom交流会が行われました。参加者は、静岡の会の太田代表,熊谷さん、名古屋の会から安藤代表,久世さん,加藤の5名。
 自己紹介に始まり、双方の会の立ち上げのいきさつや現状を紹介。静岡の会は、現在会員は20名程度で県西部から伊豆まで広範囲に及ぶことや新型コルナウィルス禍では一堂に会することができない状況のこと。ただ、SNSやZoomなどのツールを駆使して積極的に活動を推進されています。
 活動方針は、会員同士のつながり強化とプランPRによる会員入会促進で、イベントについては会員だけでなくfacebookなどを通じて一般にも案内を発信しています。また、静岡の会のロゴマークを作成し会員の連帯意識を高めています。
 交流会を通じ、名古屋の会でも参考にさせて頂きこともあり、有意義な会であったと思います。今後、隣接県でもあり直接お会いできる日を楽しみにしています。
 なお、9月下旬には「アントレプレナー仲本千津さんの講演」が計画されており、名古屋の会にも案内を送付いただける予定です。

■渋澤健氏オンライン講演会~プラン静岡の会主催~

2020年5月の「プラン静岡の会」設立を記念し、渋沢栄一の玄孫にあたる渋澤健氏を講師に招いてのオンライン講演会(司会者との質疑応答方式)がYouTube Liveで7/12開催されました。事前申込み制でしたが参加することができたので、内容を抜粋して報告します。

渋澤健氏

・SDGs:Sustainable Development Goals
    …… 持続可能な開発目標 17のグローバル目標
 渋沢栄一の言う「論語と算盤」、すなわち「人間性(道徳)と経済」に
 つながるところがある。
 両者は車の両輪であり、どちらかが欠けても目的地(目標)には
 到達できない。
・ダイバシティ(多様性)とインクルージング(包摂性)
 多様性を認めつつ、誰一人取り残さないという包摂性が重要
 「皆が機会をもつことができる」世の中でなくてはならない。
    …… プランの活動につながるところがある
・見える未来と見えない未来
 これからは今まで以上に海外とのつながりが強くなる。マイナスもなるがプラスもある
・アフリカのポテンシャルに今後は注目すべき
 何といっても若い、豊かな自然

このほか、渋沢栄一と徳川慶喜との関係も興味深い話でした(来年のNHK大河ドラマに期待)。
また、1万円札になる栄一なら「私は暗い所が嫌いだ(タンス預金にしないで)」と言うでしょう、とのコメントは「日本近代経済の父」栄一ならではの言葉でしょう。「よく集め、よく散ぜよ」を表しています。

■三重の会定例会への参加

2019.12/8、名古屋の会からも三重の会定例会に4名が参加しました。三重の会は発足したばかりですが、順調に定例会参加者が増えてきています。今回は初めての方含め4名の方が参加されました。

 また、今回は池上理事長と曽我職員,濱田職員の3名が三重大学の「国際保健医療学会」に参加されたこともあり、四日市市内での三重の会昼食会にも合流いただきました。
学会ではイギリスで子どもの貧困を視察してきた内容を、職員のお二人が発表され、注目を得たとのことです。
 池上理事長とは本音で意見交換ができ、今後も事務局と支援者が同じ方向を向く仲間として、様々な活動を一緒に作っていけるように理事長には期待したいところです。なお、2020夏の名古屋の会定例会には池上理事長が参加頂けるとのことです。

■プランジャパンの東京事務局訪問

2019.8/3、プラン名古屋の会の安藤代表,神戸夫妻,保木さん、プラン三重の会の山口さん、そしてプラン東京の会の川路さんがプランジャパンの東京事務局を訪問しました。
事務局の現場見学とご説明により、仕事の流れ,しくみや職場の雰囲気,たいへんさも知ることができ、有意義な訪問でした。