『プラン名古屋の会 定例会』を開催:2018.8.18

名古屋市ウィル愛知にて、夏の定例会を開催しました。今年のスペシャルゲストのお二人に講演をしていただきました。
まずは、PLAN International Japan 棚田雄一専務理事による記念講演
棚田専務理事の歩んでこられた団体での活動について、NGOピースウィンズ、セーブザチルドレン、国連、ユニセフなど、現地での活動のお話は臨場感満載で、まさに、活動されていた方の生の声でした。
モンゴルでのマンホールチルドレンとの関わり、支援、アフガニスタンに3度の駐在で地雷教育や、現地の市役所にインターンとして女性を登用するように働きかける活動など、多岐にわたってお聞きできました。
アフガニスタンのホテルではテロが2回もきたと日常のようにお話しされ、驚きの連続で、現地の様子がよくわかりました。
そして、SurfAid, Senior health promotion officer Risna Aruanさんによる記念講演
Aruanさんはインドネシアからこの講演のために来日してくださいました。
インドネシアの島での生活向上のプロジェクトについてのお話は、プランジャパンの活動と似ている印象を受け、具体的な内容は非常にわかりやすかったです。
現地の島の人が、現地のものを使って、きれいな水をパイプラインでひく、トイレを作る、手を洗う、食べ物の栄養の話、映画での教育といったことをされたそうです。
料理クラスを開き、同じものばかり食べて栄養の偏りをなくしバランスのよい食事をとることが大事で、レシピも紹介したり、地道な活動で島の生活が向上していく様子がわかりました。
また、母親と父親を分けて教育を行ったり、現地の人が教えていけるようにボランティアリーダーを教育したりと、プランジャパンとは団体はちがうけれど、活動の内容をお聞きすることができ、現地に思いを寄せることができました。
英語での講演でしたが、名古屋の会の4人の方が通訳として協力してくださいました。

その後の懇親会にもお二人も来ていただき、より突っ込んだお話でもりあがりました!
ご参加いただきありがとうございました!

『定例会』通訳裏話
先日、8月18日に行われました定例会で、通訳をしてくださった酒井さんから裏話が届いておりますので、ご紹介します!
Doticon_grn_Comment.pngプラン名古屋の会、酒井さんより
今回、初めて通訳のお手伝いをさせていただきました。通訳、ってちょっとあこがれません?私は小学校の卒業アルバムに、将来通訳になりたいって書いたような・・・。そんな人間だったものですから、通訳ボランティアしませんか?と言われて、それではぜひ!と通訳デビューさせていただくことになりました。
さて、昨年度の定例会の講演は、ぶっつけ本番で2名が通訳を担当したそうですが、てっきり事前打ち合わせとかせりふの事前翻訳があったと思い込んでいた私は、「これはまずい・・・」と思い、予習ができないならせめて、と、SurfAidのホームページを予め読んでおきました。このおかげで少しは単語を仕込んでおくこともできたけど、何と言っても、先入観(きっと、欧米のチャラい系のサーファーが、インドネシアでサーフィン楽しんでいるとき現地の貧困をみて、ちょっとばかし気がひけるから心置きなくサーフィンできるように形だけの支援してるんじゃない?・・・みたいな)を払しょくできたのがよかったですね。SurfAidさん、そんないい加減な団体じゃなく、何か国かで認定を受けて、毎年きちんと報告書も書いて、技術力も備えた、立派なNGOでした!
そんな、それこそ形ばかりの事前準備だけで臨んだ本番、どうやって4人で通訳を回したかというと、とりあえずスライド1枚単位でできるところまで通訳し、疲れたら次の人にマイクを渡す、というもの。つまり、隣の人が通訳している間、私は「次、私!?来る?来る?」みたいなドキドキ感いっぱいでした。そして、回ってくると、今度は聞きながら、記憶に留めながら、日本語作文して・・・とフル回転!時々ついていけなくなると、見事に世界が止まります(笑)目の前でどんどん進んでいくのに、Risnaさんの声は頭の中を素通りして、自分だけさっきの聞き取れなかった単語のところで時間が止まってる、みたいな(^^; そうして、ごめんなさい、聞き取れたとこだけ訳す、なんて場面もありました!
でも、はた目から見ると、一応通訳していたように見えたかもしれません。実は定例会の前にカフェで一度スライドを一通り見て、Risnaさんに説明してもらって、わからない単語はそこで確認していたんですね。それがあったおかげで、その場で聞き取れなくても、「確かこのページはこんな話だったはず・・・」と推測もできました。
そして、参加者のかたも気づいたかもしれませんが、英語のスライドに日本語が混じっていた、あれは、前夜、眠い中で西浦さんが一生懸命訳をつけてくれたんだそうです。ああ、西浦さんありがとう!!
(注:司会の西浦さんは、毎日オンライン英会話で勉強されてるそうです。だからペラペラなんですねぇ😊)
こーんな感じで、「ちょっとやってみたい、かなぁ、えへ」みたいな軽い気持ちのわたくしも、初の通訳を挑戦させていただくことができました。こんな機会をもらえたのもうれしかったです。ありがとうございます。
そして、「あれなら自分にもできるかも。」とか「やってみたいけど、自信がない・・・」と思った方がいれば、来年ぜひ挑戦されてみてはと思います。またプラン名古屋の会では、過去にも外国からのお客さんを招いたクリスマス会もありました。こういった機会をぜひぜひ生かしてもらえればと思います!
(ということで、私は企画者でも何でもない一介の参加者ですが、今回も楽しませていただきました。懇親会も楽しかったよ!!)

『チャイルドへのお手紙書きの会』を開催:2018.6.30
久しぶりにお手紙書きの会を開催しました。
久しぶりの開催と、チャイルドの歩みが届いた時期でもあり、18名の方に参加いただきました。
初めてお手紙を書くという方や、お手紙書きの会でしかお手紙を書かないという方、おしゃべりのみでの参加の方まで!笑
パソコンでお手紙を書く方もいらっしゃったり、絵を描いたり、プラン事務局からのはがきを利用してお返事を書かれたり、いろいろな方法や、お話が聞けるので、お手紙書きの会への参加はとっても参考になります。
今回も赤ちゃん連れやお子様の参加もあり、和気藹々と、その後のランチ会も楽しめました♪



『世界一大きな授業2018』事務局お手伝い報告:2018.5.12
プラン・インターナショナル・ジャパン主催の「世界一大きな授業2018」がJICA名古屋で開催され、プラン名古屋の会より8名の方にお手伝いいただきました。
参加していただいた酒井さんからのご報告です。
今回は、大学生2名、他は大人(ほとんどが教員とか教育に興味のある人)でした。全体的には、まあ予想通り、女性が多かったのだけど、なんと大学生2名は男子学生でしたよ!
内容はアクティビティ5つ(ちょっと盛りだくさん!)でそのうち「ちがいのちがい」というのは最近よく色んなところ(例えば学校の道徳の授業など。昨日で言えば、隣の部屋でやってたイベントでも!?)で使われるそうですが、私は初めてで勉強になりました。認めるべき違いと、あってはならない違い。後者には例えば親の経済力による違い、生まれた国による違い、性別による違いなどがありましたが、色んな違いをこうやって分類し、分類ごとにちょっと抽象化して、さらに、あっていいかいけないかを決めるのは何か?(昨日の話では、個人が選べるか否か。と言われていました。)まで突き詰めて考えるというのは良い訓練になるなぁと思います。
今までプラン名古屋で企画、開催した「世界一授業」と比べると、「ではどうすればいいか?」のアクションを考える部分は、時間の都合上ボリュームが少なかったですかね。
小中学生向けに開催した過去の授業で「まずは、いろんなことを知りたい。わからないと、どうすべきかも考えられない。」という子供の意見が多く出て、私は非常に考えさせられた記憶があります。(意外に大人の方は、こうすればいいじゃん、って感じにすぱすぱお金のだし先を決めちゃうんですよ。)
でも今回は、進行役の方の、「知るだけでもやはり不十分で、行動に移すことが必要です」という説明を聞き、そうだなぁ、両方が必要だよな、と思い、年齢的に十分な大人である自分は、行動について考えさせられました。(もちろん心の中では、「その行動ってのが一番難しいんだけどね~」などと言い訳あふれてましたけど(笑))
子供向け「授業」とちょっと高学年から大人向けの「授業」では、参加者からのリアクションも変わると思います。低学年だと素直に言われたこと、例えば軍事費ってそんなに大きいんだ~、って感じに受け止めると思いますが、高校生だと「で、先生は俺たちにこういう風に結論付けさせたいんでしょ?」って反応になるらしく、大学生だとさらに「そこの数字違うよ。」とか、「それはこういう理由があるからだよ」とかダメ出しまで出てくるそう。
これについてディスカッションの時間に、「そうなってくると事前の準備も大変になりますかね?」と投げかけたら、「いや、自分たちで考えさせればいいんじゃない?」との意見。そうだ!今時の子はスマホ片手に生きているので、基本情報(例えば国家予算や、識字率の数値)だけ示して、その背景は自分たちでその場でネットで調べさせればいいんですね。そうすると、後は時間の確保が問題かなぁ。表面をさらっとなぞるだけに終わらせず、なんで?どうして?とじっくり考えさせる場を子供に提供する場。それがこの「世界一授業」なんですかね。
ちなみに私の素朴な疑問は、「日本からの支援は基礎教育に対する割合が少ない、大学生向け日本への留学費用支援とか、経済分野への支援に偏っている、なのでそれを変えさせるように政府に提言しましょう!」という提案への疑問。「それの何が問題なの?」「そうなっている背景、そうならざるを得ない理由があるのでは?」という疑問です。というのも、日本が国民からの税金を元に遠い外国に支援するからには、それらのお金が確実に目的通りに使われる保証が必要だし、そうなるとやむを得ず分野が絞られることも(も、だけど)あるんじゃないかな、と思いましたし。
支援って、お金にせよ、人的なものにせよ、その効果を最後まで追うことが重要ですよね。一時的な支援に留まらないこと、変なわいろやら汚職政治に利用されたりしないこと、とか。昨日の授業ではグループの中でも、そういう支援した後のフォローをしっかりね!という思いを共有し、政府への提言に書き込んできました!(名前を書くのを忘れたけど・・・)
プラン名古屋からは、冒頭で保木さんがプランとプラン名古屋の会の紹介をさせていただきました。まるで予め準備してあったかのような説明で、感動しながら聞きました!これで仲間が何人か増えるといいな。
JICAと開発教育協会とプランの3者が主催側に関わってましたが、こういうときはいつも、多々ある団体の中でのプランの特徴って何だろう?と思います。で、やっぱり子供ってのがキーワードになりますよね。それも顔の見える、言葉を交わし合う、つながっている親子関係、という。そういうのが好きな人。心を通わせる実感が欲しいと思う人、子供の成長を見守りたい人、自分も一緒に親として成長したい人(たぶん、プロとして自分も成長したい、というのに対比させられるかな。)、そんな人たちが集まるのがプランかなぁ、と考えてみました。
(現実は、たまたま新聞広告で見たから、ってなわけですが(^^;
でも、それでも続けているからには、どこかに他にはない共鳴する部分がやはりところがある。それでも続けているからには、どこかに他のNGOや他の活動にはない共鳴する部分があるんだろうなーーーと思いました。
以上、ご報告です!